健診・人間ドックの結果説明

結果説明

中性脂肪

血液中に含まれる中性脂肪の量を示しています。

中性脂肪には、トリグリセリド、ジグリセライドなどの種類があります。血液中の中性脂肪の90%から95%はトリグリセリドです。検査名も『中性脂肪』ではなく、『トリグリセリド』が使われることがあります。

血液中の中性脂肪は、食事から吸収されて血液中に入ったものと、肝臓で合成され血液中に放出されたものがあります。

食事として脂肪をとると、血液の中へ中性脂肪として増えます。また、糖分やアルコールなどをとり過ぎると、肝臓で中性脂肪がたくさん作られ、血液の中へ入っていきます。食事として摂取される脂肪の大部分は中性脂肪なので、コレステロールよりも食事が検査値に直接影響します。検査の前には、少なくとも12時間絶食することが望まれます。

基準値以上の人に考えられる原因

  • 食事で摂取するエネルギーの量が多過ぎると高くなります。
  • 肥満と深い関係があり、肥満している人ほど高くなりやすい傾向があります。
  • また、検査の前に食事をした場合にも高くなります。

考えられる主な病気

  • 原因のはっきりしない高脂血症(食事によるもの)。
  • 原因のはっきりしている高脂血症(糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状線機能低下)。
  • 動脈硬化、急性肝炎、脂肪肝の原因にもなります。

中性脂肪はコレステロールと大変関係が深く、中性脂肪が増えると善玉コレステロール(HDL-C)が減り、動脈硬化が進みます。すると、血液が固まりやすくなりますから、血栓症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こす原因となります。

治療

  • 暴飲暴食をつつしむ。太り過ぎの人は標準体重に戻すよう、食事の量を調整する。
  • 動物性脂肪をとり過ぎない。
  • 糖分(ご飯、パン、うどん、甘いもの、果物など)を減らす。
  • アルコールを控える。
  • タバコをすっている人はやめる。
  • できるだけ運動をする。(早足の散歩などがよい)


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