比重の高いリポたんぱくであるHDL中のコレステロールが血液中にどれだけ含まれているかを示しています。
HDLコレステロールは血管壁に沈着した余分なコレステロールを回収して肝臓に戻し、動脈硬化を防ぐ働きをしています。そのため、HDLコレステロールは。善玉コレステロールと呼ばれています。
運動不足や喫煙によって低くなることがあります。
低い場合は、動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などを起こしやすくなります。
問："善玉"コレステロールといわれるHDLを増やすには、どのようにこころがければよいのでしょうか？
答：血液中のHDLコレステロール値を上げるうえで効果があるとみられているものには、
（1）中性脂肪が多くならないように、甘いものや、アルコールの過剰摂取をやめる
（2）禁煙する、
（3）植物油や魚介類など負飽和脂肪酸を多く含む食物をとる、
（4）適度な運動を毎日続ける、
などがあります。
運動は一度にハードなスポーツをするより、速足で歩くとか階段を昇り降りするなど、日常的に継続できるものが望ましく、その結果はHDLを増やすばかりか、エネルギーの消費を促し、肥満予防や筋力、心肺機能の老化予防にも役立ちます。
